農業– agriculture –
-
日本の茶葉農家の厳しい現状と将来
日本の茶農家は、急須でお茶を淹れる習慣の減少や「一番茶」の取引価格の低下により、収入が減少しています。 現在、茶農家の平均年収は約90万円と非常に厳しい状況です。 流通経路には仲介業者が介在しており、農家の利益が圧迫されています。 直販や観光農園などの新しい取り組みも見られますが、これで収益構造が飛躍的に改善するには至っていません。 ペットボトル用の茶葉生産は安定した収入をもたらす一方で、初期投資が大きいという課題もあります。 茶農家の減少と転作が進む中、補助金制度や優良品種への切替が支援策として注目されています。 日本の伝統的な食文化である「お茶」は、茶農家の努力と犠牲によって成り立っています。 しかしながら、小売業や茶舗の自己破産が相... -
早期退職からの新規就農ガイドです 猛暑と少雨の2024年9月を徹底分析 今後の対策を考えましょう
2024年9月の気象と農業への影響 10月に入り、猛暑続きであった2024年の夏もようやく終わりの兆しを見せてきましたね。 しかし、気象庁によると10月に入っても暖かい空気に覆われやすく、全国的に平年より気温が高い日が多くなる見通しです。 30℃以上の真夏日となるところもあるそうです。 9月は冬野菜の種まき時期ですが、今年の猛暑の影響で通常の種まきでは発芽が揃わないという状況が各地で見られています。 私の農地の近隣で家庭菜園をされている方も「大根の発芽が悪く、種まきをやり直した」と話していました。 気象庁の発表によると、2024年の9月は夏のような気圧配置が続き、全国の914の観測点で35℃以上の猛暑日を合計1452回も記録しました。 これは2010年以降で最多となったと... -
早期退職からの脱サラ農業ガイドです 自営農家時代の失敗談(3)
農業を始めてから、さまざまな作物に挑戦と失敗を重ねてきました。 今回は、青梗菜(チンゲンサイ)の栽培で予期せぬ問題に直面した話、大根を洗う際の苦労と失敗談、カボチャの新品種「バターナッツ」の2年目のジンクス、そして夏物商品の品薄に困ったエピソードの4つをご紹介します。 それぞれのエピソードから学んだ教訓を共有しますので、どうぞご覧くださいね。 青梗菜(チンゲンサイ)を植える場所にはご注意を!の巻 順調に人参とジャガイモとゴボウが売れ始め、サラリーマン時代にお世話になっていた先輩方へ近況報告がてら無料サンプルをお送りしたところ、大好評でした。 送料込みで100㎝サイズ(段ボールの縦+横+高さの合計が100㎝以内)だと税込み価格1050円でヤマト運輸が... -
早期退職からの脱サラ農業ガイドです 自営農家時代の失敗談(2)
農業の世界には、予期せぬ出来事や思わぬ成功が待ち受けています。 今回は、私が自営農家として経験したジャガイモ・サツマイモ栽培の失敗談と、その後の意外な成功についてお話しします。 農業の奥深さと面白さを感じていただければ幸いです。 ジャガイモ 「メークイン」をマルチ掛けして育てたらの巻 農地を借りて初めての春、2月頃にメークインを植える準備をしていたところ、地主さんを紹介してくれた農家の先輩が手伝ってくれることになりました。 体験農園で教わったやり方で植えようとしたら、「マルチ掛け」して育てた方が良いとのこと… その人の指示通りに急遽マルチを購入して植え付けました。 いよいよ6月上旬の収穫のタイミングが到来し、マルチをはがしたところ、驚きの光... -
早期退職からの脱サラ農業ガイドです 自営農家時代の失敗談(1)
農業を始めてからの10年間、数々の挑戦と失敗を経験してきました。 今回は、その中でも特に印象深かった4つの失敗談を皆さんとシェアしたいと思います。 耕作放棄地の開墾から始まり、深耕作業の失敗、農機具選びの後悔、そしてアドバイスの受け方まで、これらのエピソードを通じて学んだ教訓をお伝えします。 何か自分が知らないことを提案された時には、即決せずに他の農家さんや普及センター、JAの指導員に相談してから決定すれば良かったと感じています。 新人農家の皆さんにとって、少しでも参考になれば幸いです。 耕作放棄地の開墾 - タラの芽の木は細くても… 念願のゴボウなどの根もの野菜に最適の赤土の畑を借りることができましたが、その土地は耕作放棄地でした。 更に前の... -
早期退職からの脱サラ農業ガイドです 意外に儲かるゴボウ栽培!
ゴボウは日本の伝統的なお節料理に欠かせない食材の一つです。 その独特の風味と食感は、多くの家庭で愛され続けていますよね。 特に年末にかけてゴボウの需要は急増し、市場での取引量も単価も大幅に増加するんです。 9月はゴボウの種まき時期ですから、栽培に挑戦してみませんか? 月2022年2023年2024年過去5年平均1月9,576万円11,176万円10,492万円11,009万円2月9,298万円12,092万円11,992万円11,509万円3月9,133万円10,242万円10,798万円10,556万円4月10,465万円10,452万円11,533万円12,167万円5月8,784万円11,251万円9,498万円11,256万円6月8,861万円9,134万円7,943万円10,516万円7月5,724万円7,137万円5,940万円8,406万円8月5,342万円6,015万円-7,345万円9月9,322万円8,794万円-9... -
早期退職からの脱サラ農家ガイドです 大根を育てなかった理由!
私は根もの野菜の専門農家としてゴボウ、ニンジン、ジャガイモに特化して生産・出荷してました。 うちの野菜のファンになって頂いたお客さんからも 「兄ちゃんのところは大根は作らないの?あったら絶対買ってあげるのに!」と有難いリクエストを頂いてました。 理由は色々あるんですが一言で言うと「大根は重くて儲からない」から育てませんでした! 大根生産者のデメリットについて 大根は生では「大根おろし」にしたり、「サラダ」にもなりますし 「おでん」や「ぶり大根」だと主役級の働きをしてくれる秋~冬の代表野菜ですよね。 私も美味しい「おでん大根」を育ててみたんですが、1シーズンで挫折したのは割に合わない労力にありました。 一言で言うと「重くって、儲からないから... -
早期退職からの脱サラ農業ガイドです 酷暑を逆手にトマトで儲ける!
昨日スーパーに買い出しに出掛けてミニトマトを買おうと思ったら2度見してしまいました。 いつもは12個くらい入って1パック198円くらいのものが、298円になってました。 トマトの値段が高い理由は「酷暑のため」だけではありません。 「2024年問題」が深く絡んでいて、今後も夏場のトマトの高値傾向は続くようです。 やり方によっては、夏場のトマト栽培は儲かる農業の筆頭になるかも知れません。 どうぞ最後までお付き合い下さい。 2024年6月~9月のトマトの価格推移 2024年の夏は、トマトの価格が大きく変動しました。以下は、東京・大田市場におけるトマトの相対取引による卸値の「高値の平均」の推移です。 6月: 540円/キロ 7月: 621円/キロ 8月: 810円/キロ 9月: 843円/キロ(8月3... -
早期退職からの脱サラ農業ガイドです メンタルケアできてます?
農家は朝から晩まで仕事で忙しくて大変ですね、とよく言われます。 これは半分は正解で半分は間違っています。 主力のゴボウ収穫時期には夕方家に帰って来て仮眠を取った後、翌日の出荷のため朝まで包装作業です。 包装作業中に「寝落ち」というよりも「気絶」していたこともありました。 バブル時代の「24時間戦えますか?」というキャッチコピーを地で行く無茶な働きぶりでした。 また大きな台風が接近して来れば今後の収支計画を考えると夜も眠れません。 今回は自分への反省として「メンタルケア」について取り上げたいと思います。 個人経営農家が直面するストレスとは? 以前知り合いの医師からも「冬場の日照不足」が北欧の国々では、うつ病の原因の一つとされていると聞きまし... -
早期退職からの脱サラ農業ガイドです 極早生玉ねぎでリスクヘッジ!
カレー物価指数が上昇中ですよ! 2024年5月の「カレー物価指数」が過去10年間で最高値を更新し、1食当たりの費用が323円に達しました。さらに、6月には329円に上昇し、野菜やコメの価格が急騰しています。 特に、玉ねぎの価格が2024年6月時点で前年比75%もアップしている影響を受けています。 これは近年のベト病蔓延により収穫量が減っていることが原因の一つです。 家庭菜園で玉ねぎを育てることは、家計の節約だけでなく、新鮮で美味しい玉ねぎを手に入れる素晴らしい方法です。この記事では、玉ねぎの栽培方法や美味しい食べ方、さらにはおすすめの品種について詳しくご紹介します。家庭で育てた無農薬の玉ねぎを使って、カレーをもっと楽しんでみませんか? 「極早生玉ねぎ」はベ...