いらっしゃいませ!
今回は産直市場での売上をアップさせるための「ポップ」と「ラベル」の作成方法について詳しく解説します。
お客さんのニーズを理解し、効果的なメッセージを伝えることで、みなさんの農産物がより多くの人々に選ばれるようになります。
みなさん独自のポップとラベルを作って、売上アップを目指しましょう!
皆さんのポップとラベルを作ってみましょう!
産直市場へ出荷する際、生産者のメッセージをお客さんに代弁してくれるのがポップとラベルです
他の生産者があまり取り組んでいない珍しい野菜や品種を出荷するのであれば必須です
ご参考までにポップとラベルのサンプルをご用意しました。
まずはお客さんのニーズを知りましょう
生産者の皆さんが色々な思いで出荷している野菜、伝えたい情報とは何ですか?
こういう質問をベテラン生産者に聞くと次のような回答が戻ってきます
- 人参作り始めてから20年のベテラン農家!
- 土づくりにこだわって牛堆肥や牡蠣殻石灰を…以下省略
- 栄養たっぷり、黒田5寸人参!
でも、残念ながら多くのお客さんはそんなこと関心がありません
ほとんどのお客さんが気にしているのは、まず「商品の値段」と「見た目」です!
産直市場にはスーパーでは取り扱われない多少の傷があるB級品でも出荷できます
そして値段が割引きされてればA級品より先に売り切れるケースも多々あります
生産者のこだわりをポップで熱く語っても100人のお客さんのうち、見てるのは4~5人です
その4~5人のためにポップを用意するんです
お客さんが何を求めているかについて、私は直接お客さんに聞きました
有機栽培や無農薬栽培にこだわった野菜を求めるお客さんはオーガニック野菜を取り扱うお店へ行かれます
産直市場には割安で、今日の食卓のメニューにあった食材を探しに来られているのです
皆さんが安全、安心な家族や友人に自信をもって食べてもらえる野菜を育てているなら
開店前にお店での陳列を終えた後、逃げるように畑へ戻らないでください
開店後にたくさんのお客さんを前に陳列しながら「おはようございます」の声を掛けてみて下さい
そのうちお客さんから返事が戻ってきますから、そのタイミングをどうぞお見逃しなく。
「いらっしゃいませ、今日はどんなものお探しですか?」の一言で大丈夫です
その答えから何をポップやラベルに書いたら良いかが思い浮かぶはずです
そのお客さんの積み重ねだけが皆さんの売上をプラスに導いてくれます
「カレー用の人参、どれが良いか分からないから値段で決めてる」というお客さんには
ご家族に小さな子供さんやお年寄りがいても食べやすい細い甘い人参がお薦めですよね
「あら汁や筑前煮を作りたい」というお客さんには
香味野菜として使える黒田五寸人参のような香りが強いものがお薦めでしょう
お客さんはその日の献立を考えて買い物していることが多いので、それに適したものをご紹介します
私は「ポップには自分の野菜が得意とする調理方法をまとめる」のが良いのでは?と考えてます
実はポップよりもラベルが大事かもです
皆さんが農業を趣味としてやっているのであればパソコンもプリンターも必要ありません
ただし皆さんがビジネスとして農業に取り組まれているのであれば話は変わります
今すぐカラープリンターとスマートフォン、できればパソコンを用意してください
カラープリンターは今だと「Canon XK120」がコストパフォーマンスの面でお薦めです
私も今年6月に購入したのですが、インクが長持ちしてくれるので、予備の出番は当分なさそうです。
次に「プリンターラベルシール A4サイズ 44面」を入手してください
使い方が分からなかったら産直市場のスタッフの中に、必ず教えてくれる人がいますから安心してください
このラベルシールに皆さんの商品の情報を印刷して、1枚1枚、ボードン袋に貼って下さい
ラベルシールのお陰で皆さんのファンは、お目当ての商品を容易に見つけられるので喜ばれます
ポップはA4サイズですがラベルは1/44の面積しかないです
その貴重なスペースにどんなデザインにすべきかはもうお分かりだと思います
まずは売り場で目立つこと、デザインの目的はこれだけです
シーズン中の変更はお客さんを混乱させるのでラベルデザインは慎重に決定した方が良いですね
次に何をラベルに記載すべきかです
ポップは100人中4~5人しか見てもらえないですがラベルは買ったお客さん全員が見ますね
ラベルにはお客さんから教えてもらえる大事なキーワードやキーフレーズを入れて下さい
何もその日に出荷する商品に使うラベルは1種類でなくても良いので色々挑戦してみて下さい
売れ行きによってはシーズン中にラベルのコメントは加筆・修正が必要となるでしょう
その結果、良く売れたラベルのデザインの上位2つくらいを継続して使用していけば良いと思います
やればやっただけ皆さんのポップとラベルは競争力が上がって行きますよ
ご不明な点がございましたら私までお知らせ下さい。
最後までご覧頂き有難うございました。
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