京都は猛暑日50日、熱帯夜50日!今年の京野菜、大丈夫?

全国的に異常な暑さや局所的な豪雨と少雨となっている2024年、今年の京都市では、記録的な猛暑が続きました。

猛暑日や熱帯夜が例年を大きく上回り、地球温暖化や高気圧の影響が懸念されています。

このブログでは、京都の猛暑が京野菜に与える影響について詳しく見ていきます。

暑さ対策をしっかりして、体調に気をつけてくださいね。

目次

猛暑の京都について

今年の京都市では、記録的な暑さが続きました。以下は、猛暑日と熱帯夜の日数です(2024年9月15日時点)

猛暑日

  • 6月: 1日
  • 7月: 18日
  • 8月: 21日
  • 9月: 10日

熱帯夜

  • 7月: 20日
  • 8月: 29日
  • 9月: 7日

このような記録的な暑さは、地球温暖化や高気圧の影響が大きいとされています。

暑さ対策をしっかりして、体調に気をつけてくださいね。

人は暑さ対策も出来ますし、エアコンがある室内への避難もできます

果たして今シーズンの京野菜たちは元気なのでしょうか?

ちょっと心配になり調べてみましたので報告します。

今シーズンの京都産の京野菜の供給状況

今シーズンの京都産の京野菜の供給について、今のところ大きな問題は報告されていません。

京都市では「京の旬野菜推奨事業」を通じ、地元で生産された新鮮な野菜の供給体制を整えています。

この自治体ぐるみの取り組みにより、伝統の京野菜の供給は安定していると言えます。

京野菜の定義

京野菜は一般的に京都府内で生産される野菜を指します。具体的には、以下のような特徴があります

  1. 京の伝統野菜:明治時代以前から京都府内で栽培されている野菜で、京都市域のみならず府内全域を対象としています。
  2. ブランド京野菜:京都府内で生産され、品質や規格が厳選された野菜です。

つまり、京都市内だけでなく、「京都府内」で生産されていれば京野菜と呼ばれます。

京野菜の売上上位5位

以下は、いわゆる京野菜の売上上位5位とその金額です:

  1. 九条ねぎ: 約10億円
  2. 京たけのこ: 約8億円
  3. 賀茂なす: 約6億円
  4. 京みずな: 約5億円
  5. 京にんじん: 約4億円

これらの京野菜は、京都府内で広く栽培されており、地元の市場や全国の高級レストランで人気があります。

夏野菜の加茂なすは大丈夫だった?

今年の京都の暑さは異常だとのことですが、例年も相当厳しい暑さに見舞われています。

そのなかで加茂なすの出荷金額と物量は、ご覧の通り年々増加傾向にあります。

加茂なすの出荷金額と物量の推移(過去5年)

年度出荷金額(億円)出荷量(トン)
20196.53,200
20206.83,300
20217.03,400
20227.23,500
20237.53,600

加茂なすの特徴

耐暑性:

  • 加茂なすは特に耐暑性に優れており、高温下でも色ボケ果の発生が極めて少ないです。

形状とサイズ:

  • 丸くて大きな球状のなすで、直径は約10センチから15センチ、一個300グラムほどの重さになります。

色と質感:

  • 艶のある濃い紫色で、ヘタの下が白くなっています。
  • 肉質が緻密で煮崩れしにくく、皮は柔らかく弾力性に富んでいます。

調理方法:

  • 油を吸収しにくいため、炒め物や揚げ物に適しています。

加茂なすはその耐暑性と品質の高さから、夏の暑い時期でも美味しくいただける野菜です。

農家のご苦労あってのことだとは思いますが、長い歴史に裏打ちされた品種の選定により、加茂なすは猛暑でも大丈夫なのですね、安心しました。

その他の京野菜への猛暑の影響は?

京にんじんについては少し心配な情報が届いてます

京にんじんの主要産地

京にんじん(別名:金時にんじん)の主要産地は以下の通りです:

  1. 京都府南区上鳥羽:
    • 上鳥羽地域は、桂川と鴨川に挟まれた肥沃な土壌が特徴で、九条ネギや金時にんじんなどの京野菜が多く栽培されています。
  2. 京都府丹後地方:
    • 丹後地方でも金時にんじんの栽培が盛んに行われています。

これらの地域で生産される京にんじんは、品質が高く、特に正月料理や京料理に欠かせない食材として親しまれています。

京にんじんの種まき時期と農家の声

種まき時期:

  • 京にんじんの種まきは、主に7月下旬から8月下旬に行われます。

農家の声:

  • 高温や雨不足に対する懸念が農家から上がっています。特に、発芽不良や生育不良が問題となっており、対策として播種時期をずらす試みも行われています。
  • また、上鳥羽地域の農家は、伝統的な栽培方法を守りながら品質の高い京にんじんを生産していますが、気候変動の影響を受けやすいことから、適切な水管理や土壌改良が重要とされています。

京にんじんについては発芽不良が見られて心配な状況ですね。

人参の種まきや発芽の大切さについてはこちらにまとめてますので、宜しかったらご覧ください

京みずな、大丈夫?

暑さに弱い京水菜は秋の種まき時期が9~10月で、収穫が10月~12月の野菜です。

今のところ情報が入ってないですが、早めに気温が落ち着き、種まき後の成長が順調だといいですね。

まとめ

京都だけでなく全国的に猛暑の日が9月になっても続く2024年、農家の方だけでなく屋外で作業される皆さんは大変なことだと思います。

これから秋を迎えて冬に向けた野菜の植付や水やり、除草作業などが例年以上に過酷と思いますがどうぞお身体にはお気を付けください。

また新規就農をお考えの皆さんは、こんな酷暑の中でも作業出来ますか?

屋外で毎日作業に励む日々にご自分の心身が耐えられるか一度挑戦頂くといいですよ。

その上で、大事な人生の選択を誤らないよう、一人の脱サラ農家OBとして申し上げます。

最後までご覧頂き有難うございました。

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