早期退職からの脱サラ農業ガイドです 自営農家時代の失敗談(3)

農業を始めてから、さまざまな作物に挑戦と失敗を重ねてきました。

今回は、青梗菜(チンゲンサイ)の栽培で予期せぬ問題に直面した話、大根を洗う際の苦労と失敗談、カボチャの新品種「バターナッツ」の2年目のジンクス、そして夏物商品の品薄に困ったエピソードの4つをご紹介します。

それぞれのエピソードから学んだ教訓を共有しますので、どうぞご覧くださいね。

目次

青梗菜(チンゲンサイ)を植える場所にはご注意を!の巻

順調に人参とジャガイモとゴボウが売れ始め、サラリーマン時代にお世話になっていた先輩方へ近況報告がてら無料サンプルをお送りしたところ、大好評でした。

送料込みで100㎝サイズ(段ボールの縦+横+高さの合計が100㎝以内)だと税込み価格1050円でヤマト運輸が九州から東京まで運んでくれるということで、一箱3150円の通販を始めました。

この3種類だけだと寂しいので、コカブやハツカダイコン、パクチーなども通販用に畑の片隅で育てて送ったところ、これまた大好評でした!

調子に乗って青梗菜(チンゲンサイ)に挑戦したら大失敗で、全て自家消費することとなりました。

その理由は…畑の隣の住人が植えている「杉の木」でした。

そのお隣さんの境界近くの区画に青梗菜の種を蒔きました。

ところが杉は落葉樹なのですが、その葉っぱが青梗菜の葉と葉の間、特に根元の方に入り込んでしまうのです。

一旦杉の葉が入り込んでしまうと取り除くのは不可能です。

根元を切って葉をバラバラにして水洗いしても杉の葉は青梗菜にくっつくんです。

食べると凄く苦いので自家消費する際は一つ一つ手で取り除く羽目になりました。

お陰様で、それ以来、杉の木の近くに葉もの野菜を育てることはなくなりました。

大根 ニンジン洗い機に入れたらの巻

次も通販のおまけに大根を送ろうとしたら大失敗したお話です。

大根は別ブログで書いたように「儲からない野菜」認定したので自分では育てず、師匠から分けて頂いていました。

通販も順調に売れていることを師匠にお話したら、

「うちの大根、今年も良い出来なのでオマケで送ってあげたらお客さんも喜ぶぞ」と言ってくれました。

お言葉に甘えて大根を持って帰ったのですが、大根を1本1本手洗いするのは大変なんですよ。

ゴム手袋をはめて「たわし」で丁寧に泥を落とすのですが、人参農家にはデカくて重いんです。

更に赤土は大根の「くぼみ」に入り込むと取りにくく、冷たい水で指先が「悴む(かじかむ)」のがツライんです。

ふと、私が導入した人参洗い機に大根を入れよう、というアイデアを思いつき挑戦してみたら大失敗!

大根の皮は人参と比べて軟らかくて、人参洗い機の堅めのブラシでこすると表面がボコボコになるんです。

着日指定だったので次の日に送り直すことも出来ずに、「ボロ大根」をお送りしました…

おまけだったので特にクレームにはなりませんでしたが、やり慣れないことをする時には事前練習が必要です。

反省、反省です。

カボチャ 2年目のジンクス?の巻

JAの指導員のお薦めのカボチャの新品種「バターナッツ」を体験農園で育ててみて、ヒョウタンのような形の物珍しさとカットのしやすさが気に入ったので、初年度に売り物として育ててみました。

予想以上に良いものが収穫できたので産直市場へ出荷したところ独占販売!

新しい物好きの福岡県民の特性にもマッチしたようでハロウィーンまでに見事に完売しました。

翌年は作付け量を倍にして出荷したら…、うちのバターナッツは全く売れませんでした。

このバターナッツはポタージュスープとかには合うんですけど、和食の煮物にすると何か違和感があるんです。

という訳で私はポタージュスープをほぼ毎日食すこととなり、バターナッツは2年目で戦力外になりました。

他の農家が作りたがらない品種には弱点もあるんですね。

大人の階段を一つ上ったような気がしました。

気が付けば夏物商品がいないの巻

2024年は9月半ばになっても厳しい残暑が続いています。

そんな中、空調服のバッテリーが寿命を迎えてしまいましたが、ワークマンの空調服コーナーはスッカスカ!

「売る気ワクワク、ワークマン!」にしても売り過ぎでしょう!

何とか知り合いの業者が抱えていた最後の在庫1個を同僚が手配してくれて助かりました。

交換品を待っている間はアイスノンスプレーで暑さを凌がなくてはなりませんでしたが…

頼みのアイスノン詰め替え用も既に品切れになっていました!

暑さ、寒さも彼岸までというように、せめて秋分の日の頃までは売って欲しいところです。

製造・販売元の小林製薬も色々と大変なようなのでクレームの電話はしませんが…

夏の暑さ対策グッズも自分で多めに在庫を確保しておかないといけないですね。

まとめです

「さだまさし」さんが作詞・作曲した「コスモス(秋桜)」、山口百恵さんの代表曲ですね。

その一節にこんな歌詞があります。

『苦労はしても 笑い話に 時が変えるよ 心配いらないと 笑った』という母と娘の詞がなかなか心に沁みます。

失敗した直後は「もう終わりだ!」と絶望してたことも、確かにこうして話のタネになってます。

名曲が語り継がれるのが良く分かる事例ですね。

メンタルケアに音楽はとっても有用です。

心が疲れているかもしれないという方は、どうぞこちらもご覧くださいね。

最後までご覧頂き有難うございました。

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