パクチーが2016年に「今年の一皿」に選ばれたのは驚きましたが、あれから随分経ちましたね。日本国内でのパクチーの生産量は、近年急増していて2016年の生産量は約364トンだったのが、2020年には約571トンと1.5倍以上に増えているんです。
全国的に見ても福岡県で153トン(26.8%)、千葉県で100トン、茨城県で80トンと主に大都市近郊で生産されています。一次的なブームで終わらずに、独特の香りと味や、健康・美容への効果なども注目されて、エスニック料理の薬味として随分浸透してきました。
またパクチーはタイ料理のトムヤムクンとかに使われるイメージが強いですが、日本各地で就労者が急増しているベトナム人やミャンマー人にも人気で、ニーズは年々高まっています。
時代を先取りして、家庭菜園や儲かる農業としてのパクチー栽培、始めてみませんか?
メロン栽培からパクチー栽培へ
静岡県では近年、農家の高齢化と冬季の暖房に使う重油価格高騰によりメロンのハウス栽培農家がまとまって転作するなど、収益に繋がる作物としてのパクチーに評価も高まってます。
同じハウス栽培でも厳密な温度管理が必要となるメロンほどは手間が掛からない点が魅力で、特に冬季は1日も休めなかった生活から、仕事を休みにして旅行にも行けるようになったそうで「働き方改革」が出来たようです。
家庭菜園でのパクチーの魅力
このようにパクチーは病気や害虫の影響も少ない育てやすいハーブですから、家庭菜園にも最適です。
なんと言っても農薬を使わなくても収穫できる葉もの野菜は貴重です。
農業に興味のない方でもフレッシュなパクチーが大好きな方はベランダ菜園でも始めてみてはいかがですか?。
朝摘みした新鮮なパクチーをサラダやシンガポールライスに使用すれば、「パクチーまみれ」を思う存分に楽しむことができます。
ミャンマー人の友人から「インスタントの塩ラーメンとパクチーの相性の良さ」を聞き、今から収穫が楽しみです。
また、自分で育てたパクチーの「根」をスープに加えると、生姜などとは一味違った風味が楽しめますよ。
スープを楽しんだ後は、グリーンカレーなどのアレンジもおすすめです。
パクチーが苦手という方でもフレッシュなものであれば大好きになるかも知れませんよ。
種まきのタイミングのご紹介です
パクチーの種まきのタイミングは2回あります。
サカタのタネによれば「北海道から九州まで『7月』は種まきに適している」とのことです。
9月頃には本格的な収穫が可能になります。種を多めに蒔いておけば、間引き菜を早期に収穫でき、市販では手に入らない「パクチーベビーリーフ」も楽しむことができますよ。
タイミングを逸した皆さんにはラストチャンスがありますよ。
北海道・東北地方や山間部などの寒冷地にお住いの方は残念ですが、それ以外の地域の方だと「9月中旬から10月中旬」が種まき時期で、早ければ11月頃から収穫が始められます。
ご自宅で温室栽培する方であれば話は別ですが、それを逃したら家庭菜園での来年4月まで種まきはお預けですよ!
栽培用の土をお探しの方には、「プロトリーフ KAGOME そのまま育てる野菜の土(15L)」がおすすめです。
都心に住んでいてベランダ菜園用の培養土を購入する必要がある人が最も困るのは、「収穫後の土の処分」です。
このKAGOMEの土は、「燃えるゴミ」として捨てることができ、その点が最大のメリットです。
アイデア商品ですよね。
この商品は、プランターなどに土を移すことなく種まきが可能なので、初めて家庭菜園を始める方は、ジョウロを準備するだけで始められます。
パクチーの種は1袋もあれば十分ですよ。
ちなみにパクチーの種は小さなクルミのような形をしており、種が入っている硬い殻を割る一手間が必要です。
その時に重宝するのが「にんにくつぶし器」です。
「にんにくつぶし器」で軽く種を割ったものを、濡れたキッチンペーパーに浸しておくと発芽しやすくなります。
パクチー栽培の注意点!実は「…」に弱いんです!
エスニック料理に使われるパクチー、実際には暑さに弱い作物のようで、今年の猛暑の影響で、パクチーの生産に大きな問題が発生しているみたいですよ!
2024年は9月に入っても35度近い猛暑が続き、パクチーの成長が著しく遅れています。通常30-40cmまで成長するはずのパクチーが、猛暑の影響で成長が止まっている現象も報告されています。
2024年は全国的にパクチーの生産が困難であったと見られています。
北海道から沖縄まで、パクチーの供給を求める問い合わせが例年の5倍以上に増加しているそうです。
この現象、実は私も体験済みで、7月に種まきしたパクチーがまだ15㎝ほどの大きさにしか成長しておらず、先日種を追加で蒔きました。
家庭菜園では西日や直射日光の当たらない場所で育てるか、「鉢植え」や「袋植え」されている方は猛暑が続く日には涼しい場所に避難させてあげられると良いですね!
まとめ
思い立ったが吉日、ぜひご家族とパクチー栽培についてご相談してみてください。
新鮮なパクチーの風味を楽しむための一歩となることでしょう。
最後までご覧頂き有難うございました。
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