「取引先の社長さんから来月の『茶会』に呼ばれたんだけど、どんな準備すればいいの?」
誰もが人生で一度は経験するビッグイベントに役立つ内容が詰まった本です!
一家に一冊、置いておきたい本ですね。
つまらない冗談を言って済みません
最後までどうぞご覧ください
本格的にお茶の体験教室に行ってみようかなと考えていたところで、打ってつけの一冊に出会いました。
茶会の準備
本書では茶会に招待された際の服装や道具、作法についての実践的なアドバイスが満載の写真で紹介されてます。
例えば、男性であればスーツ姿に白靴下を合わせ、扇子や懐紙を懐に忍ばせるといった準備が必要だけど、帛紗は不要!といった情報が視覚でインプットされますよ。
女性であれば丈の長さに注意が必要ですが、「オフィスカジュアル」的な服装がお薦めされてます。
その他にも口紅やマニキュアや香水などなど、気を付けることが結構多いので、本書で是非ご確認くださいね。
では扇子、初心者用のものを揃えるのか、それとも上級者向けのものを選ぶのかで、茶会での会話の展開も変わるでしょう。
遠足の前の日の「おやつ選び」ではないですが、茶会への参加に向けて、備品を通販サイトや百貨店などで購入するのも大変そうですが楽しみにもなりそうですね。
今回はこれで十分かなと思うけれども、趣味として本格的に始めるかも知れないなら、こっちの方が格好いいなぁ、などと悩むのも、忘れることのできない非日常の経験になりそうですね。
茶道の精神と歴史
茶道は日本総合文化としての嗜みであり、人の内面を磨く精神的な側面や歴史についても学びがあります。
アップルの創業者であるスティーブ・ジョブスも製品のデザインに導入した「禅の引き算の考え方」など、茶会の席での「心の準備」に安心感を持ちたいという方には、以前紹介した「お茶を学ぶ人だけが知っている 凛とした人になる 和の教養手帖」がおすすめです。
こちらにまとめておりますので、どうぞご覧ください。
茶会の流れと心構え
本書では茶会は「亭主」と「客」の共同創造の場と定義されており、招く側も招かれる側も入念な準備が必要です。
準備を十分に行ったとしても、茶会の席でのハプニングは避けられないものです。
しかし、松下幸之助のエピソードを聞くと安心しますね。
彼ほどの人物でも、阪急電鉄の創業者である小林一三氏から「商売だけでなく、日本文化も知らなければならない」と言われて茶道を学び始めたそうです。
茶会が楽しかったら続ければいいし、恥をかいたら茶道を本格的に学べばいいし、という気持ちになります。
まとめ
この本を読んで、茶道の体験入会や本番の茶会も、しっかりと準備をすれば何とかなるという自信が湧いてきました。
茶会の流れや会話の展開についても具体的に書かれており、とても心強い内容です。
私と同様に茶道体験をしてみようかな、という方は是非手に取ってみてください。
そして万が一、皆さんが茶会に呼ばれた際には、「準備9割、本番1割」の心構えで、茶会を楽しんで下さい。
茶会を楽しむために準備をすることで、日常の振る舞いを磨くことができるのは日本が誇るべき文化に触れる貴重な体験ですね。
トップアスリートと茶道という一見すると関連がなさそうな「アスリート茶会」というイベントが開かれていて、選手たちの心身の健康やチームの結束を高めているのは有名なお話です。
私たちもそのようなチャンスがあったら積極的に挑戦してみたいですね。
追記 2024年11月11日 茶会のときの服装について
先日、「昔、お茶を習っていた」という方から、お茶会の席での服装について興味深いお話を伺いました。
女性の着ものの柄について、お花見の時期の茶会では「咲き誇る桜柄の着物は着ては駄目」とのことです。
季節感があるものを身にまとうことが重んじられると思いきや、それ以上のタブーが存在するのです。
実際に咲いている桜が主役となるため、着物の柄に咲き誇る桜を用いるのは避けるべき。
茶会の主役は自然の美しさであり、着物を着ている人が主役ではないという考え方に基づいています。
ただし桜吹雪の柄は茶会の席でも容認されるという見解です。
では茶席で桜の柄の着物を着るタイミングはないんだね!と思いますよね?
実は「桜柄の着物」は『つぼみ』の頃にはお薦めとのことです!
実際に咲いている桜が主役となる前の時期なので、着物の柄が「自然の美しさを引き立てる役割」を果たすためですって。
なんだか素敵な空気を漂わせている大人になれそうな考え方ですね。
ますます日本の総合伝統文化である「お茶」に興味が出て来ませんか?
「なんだか心に余裕がないな」「何か熱中できるものがないんだ」という皆さん、お茶について一緒に勉強を始めてみましょう!
まずはお薦めの書籍を手にしてみて下さい。
きっと新しい世界が広がりますよ。
最後までご覧頂き
有難うございました
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