お薦めの書籍レビューです:「ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由ー未来食堂」小林せかい 著

日本の飲食店の廃業率は「創業から3年以内で約50%」とのことです。

その一方で、「ただめしを食べさせる食堂」が10年近く存続しているのはなぜなのか気になりませんか?

飲食店を立ち上げようとお考えの方や、会社経営に取り組んでみようと思われた方、そして…

飲食店でアルバイトをされている方やその親御さんに特にお薦めの一冊をご紹介いたします。

パンチです

最後まで楽しんで下さいね

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ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由 [ 小林 せかい ]
価格:1,540円(税込、送料無料) (2024/11/12時点)


目次

筆者のご紹介

小林せかいさんの経歴を簡単にご紹介させていただきます。

  • 学歴:東京工業大学 理学部 数学科を卒業。
  • 職歴
    • 日本IBMにエンジニアとして入社。
    • その後、クックパッドに転職し、エンジニアとして6年半勤務。
  • 飲食業界への転身
    • 退職後、1年4ヶ月を大戸屋やサイゼリアなどでの修行期間を経て、2015年9月に「未来食堂」を東京都千代田区一ツ橋にオープン。
  • 受賞歴:「日経WOMAN」ウーマン・オブ・ザ・イヤー2017

小林せかいさんは、エンジニアとしてのキャリアを積んだ後、飲食業界に挑戦し成功された異色の経歴を持っています。

中学生の頃からお店を持つという夢があったそうで、未来食堂の開業に向けて色々な飲食店での修行の経験もされています。

実は彼女のブログで開業準備としてまとめられている記事も大変面白いんですよ。

特に…サイゼリヤの属人的な工程を全く省いたマルチタスクを一人がこなす様を

「”サイゼリヤ”という名のスポーツ」

というタイトルでまとめられたブログ記事は最高でした!

エンジニア出身のアルバイト店員さん視点からみたサイゼリヤの凄さを説明頂けて大変興味深かったです。

こんな視点で未来ある学生さん全てがアルバイトをしていたら日本中が素晴らしい経営者だらけになりそうです。

このタイトル「”サイゼリヤ”という名のスポーツ」で検索頂くと、一番最初に表示されますのでどうぞご覧ください。

彼女のブログをまとめたものが本になってますので、こちらも紹介させて頂きますね。


さて本題に戻ります。

未来食堂は、独自のシステムやコンセプトで注目を集めており、筆者も日経WOMAN 2017の受賞者です。

TV番組を始め各種メディアでも取り上げられているので、筆者をご存知の方も多いと思います。

本書のご紹介

筆者であり、この未来食堂の経営者でもある小林さんは独特のアイデンティティーをお持ちで、事業を始める前から「自分たちが未来食堂を成功させることで、このシステムの浸透を図った」と語っています。

「真似されることを恐れない」スタンスで、ブログで月次の売上や売上原価、売上総利益に至るまで情報開示されている「この熱い思いをみんなに伝えたい!」という彼女のパワーに圧倒されます。

私も個人経営の農家での成功ノウハウを一部こちらのブログで紹介しておりますが既に廃業した立場です。

小林さんはバリバリの現役であるのに「追いつかれるプレッシャーがあるゆえに常に次のことを生み出すことができる」と考えているところは多くの経営者にとって学ぶ点があるのではないでしょうか?

事実、このお店のコンセプトは「ただめし」がメインなのではなく…

オーダーメイドの注文ができる食堂なんです。

そして、それを実現するための宣伝・広告・人件費削減といった手段の一つが「ただめし」なんですね。

これもあるタイミングで筆者が得た「気づき」がもたらした成功への重要アイテムです。

もしよろしければ、本書を手に取られる前に未来食堂のホームページをご覧ください。

事前の入念な準備だけではなく途中での戦術変更が可能な柔軟性と人が集まる彼女の魅力が満載です。

飲食店ビジネスで成功するにはこうすれば良いとここまで丁寧に説明されている本書を読めば、冒頭に示した「創業3年以内で50%が廃業」という成功確率は劇的に改善すると思います。

まとめ

「ただめし」のようなセーフティーネットは使われないことが一番うれしいと当の本人も仰っております。

しかし、この「救い」のシステムを導入されたことにより、筆者の思いがより多くの人に強く受け継がれていくこととなったと思います。

これを筆者は「最も大事なことは未来食堂のDNAが受け継がれること」と言っています。

これだけのシステム化を完了していながら、2号店を出したり、チェーン展開したりという拡大路線は目指さないという筆者の決意の底流に触れるには、ぜひ本書を読んでみてください。

これから起業を考えていらっしゃる方は目から鱗がボロボロこぼれ落ちるかもですよ。


ネタバレなしで本書の魅力を紹介するのは、私の実力ではここまでです。

パンチです

最後までご覧いただき、
ありがとうございました。

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